2018年9月8日健康経営コンサルティング
見えない生産性低下要因~プレゼンティーズム~
こんにちは、メッドスターです。
『アブセンティーズム』という言葉があります。これは、社員が体調不良により欠勤している状態において、どれだけ企業側が労働生産性の損失を出しているかという指標のことです。これは分かりやすいかと思います。
それに対して『プレゼンティーズム』という言葉があります。簡単に言えば、出勤はしているが健康上の問題で労働に支障をきたし、最善の業務ができなくなる状態の、労働生産性の損失の度合いを測る指標のことです。
例えば、風邪、花粉症、うつ病予備軍等の社員がいて、本来であれば100の仕事が出来るのに、80の仕事しか出来ていない状態だとしたら、どれだけ企業側がコストを被っているか、という指標です。
この『アブセンティーズム』と『プレゼンティーズム』を比べた時に、実は『プレゼンティーズム』の方が、企業に与えている労働生産性の損失が大きいと言われています。アメリカの研究によると、健康関連のコストの内、『アブセンティーズム』の機会損失の割合は15%程度であるのに対し、『プレゼンティーズム』の割合は60%に及ぶとのことです。
これは、『プレゼンティーズム』の労働生産性の損失の影響が、第三者の目から見て『見える化』しておらず、今まで対策が打てていなかったということ、そして、体調を崩している等の本人だけではなく、周りにいる従業員にすら悪影響を与える為です。
健康経営の1番の課題は、この『プレゼンティーズム』をどれだけ取り払えるか、
と言っても過言では無いでしょう。