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前編では、クラウドの定義や医療クラウドのガイドラインについてお話しました。後編は、医療クラウドのメリットや実際の導入例をご紹介します。
インターネットを通じてサービスを利用できるため、初期投資など各種費用を抑えることが可能です。また、敷地内にサーバーを置く必要もないため、メンテナンスの手間やコストも削減できます。
導入時に必要な容量を予想して設定する物理サーバーと異なり、クラウドでは必要に応じてデータ保管容量の増減が可能です。小規模なサーバーから始め、必要に応じて容量を増やしていくと、コスト効率を高められます。
医療クラウドでは、医療情報やデータが外部からもアクセスできるようになります。適切なセキュリティ管理が前提ですが、複数の関係者で迅速な医療データ共有が可能です。
敷地内のサーバーにデータを保存している場合、自然災害などでデータを失うリスクがあります。クラウドでのデータ保管では、重要なデータの損失を未然に防ぐことができます。
クラウドではインターネットを介してメンテナンスや更新を行えるため、バージョンアップなどが容易になり、手間や負担が減ります。業者を呼んでメンテナンスや更新作業を行う必要がありません。
診療予約システムを導入し活用することで、予約対応をするスタッフが不要になり、その分他の重要な仕事ができるため、医療の質の向上につながりました。また、患者さまの待ち時間が削減され、患者満足度もアップしました。
あるICTツールでは、主治医と認知症患者さま、ご家族での対話が可能です。外来では診療時間が限られているため、医師と患者さま、家族が十分に会話できないこともありますが、このツールを利用することで、病気や治療への不安の解消ができ、さらに薬剤師による服薬サポートが受けられるようになりました。
膨大なデータを一括管理でき、さまざまな医療機関や患者さまと情報を共有できるクラウドは、今後の医療業界で大いに活用されていくでしょう。
適切な情報管理が第一ですが、医療クラウドではセキュリティ対策も整ってきています。 システム更新などの際には、医療クラウドも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。