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2022年10月31日モバドク

PHRとは

自分の健康管理のデータを一元管理するPHR。その有用性について解説します

医療が発達した現在において、患者さんについての情報はますます重要になってきています。患者さんの健康に関する情報収集がどれくらいうまくできるかによって病気の診断や、治療が左右されることも多くあります。

特に現在の医療は高度に専門家されており、一つの医療機関だけで全身全てを見るのではなく、それぞれの臓器の疾患を複数の医療機関で見ることも珍しくありません。

そんな時に問題となるのが患者さんの情報をどのように把握するか、ということです。

従来、このような患者さんの健康情報は受診した医療機関ごとにバラバラに保存されており、本人と医療機関の間でしか開示・共有されていませんでした。そのため急病などで知らない医療機関に運ばれたり、引っ越した先で新しい医療機関にかかったりすると、その患者さんの情報を集めるのに時間がかかり診断や治療が遅れてしまうことが多々ありました。

そんな時に役立つのがPHRというシステムです。聞きなれない言葉ですが知っておくと自分が新しい医療機関を受診する際に非常に役に立ちます。今回はPHRについて解説していきます。

PHRとは?

PHRはPersonal Health Record(パーソナル・ヘルス・レコード)の略です。日本語に直訳すると「個人の健康記録」という意味になります。

PHRは患者さんが自分自身で持っておく電子カルテのことです。

この電子カルテには今までかかった病気、医療機関での診察や検査の結果、現在治療中の病気やアレルギー、今飲んでいる薬の種類や量・妊娠出産歴、自宅で測定したバイタルサイン(体温・心拍数・血圧など)といったものが含まれています。

これらの情報を患者さん自身が普段から身につけているスマートフォンなどの電子媒体に日々記録していくのです。バラバラになりがちな医療情報をPHRで一元的に管理することでさまざまなメリットがあります。どのようなメリットがあるのかについて見ていきましょう。

PHRはどのように役にたつ?

PHRを利用するメリットとして最も大きいものとしては、断片的になりやすい医療情報を一括管理できることです。初めて行く医療機関で、「お薬は何を飲んでいますか?」と聞かれたときにお薬手帳を忘れてしまい、「あの、痛み止めの・・・えーと・・なんていう薬だったか・・」と飲んでいる薬を伝えられない。医療機関では非常に多く見られる光景です。PHRで管理していれば多くの情報は普段から身につけていることが多いスマートフォンにまとめて入っているので、このようなことはありません。また薬剤のアレルギーなどの情報も確実に医師に伝わるので、アレルギーで飲めない薬が誤って処方されることも防ぐことができます。

医療情報が速やかに医師に伝わると、診断に必要な情報収集が速やかに終わり診断・治療が速やかになります。PHRを活用することで自分の情報をスムーズに伝えられるというメリットがあるのです。

もうひとつ大きなメリットとしてPHRを活用することで自分の健康状態をしっかりと再確認できるということです。自分の健康状態がどのように変化しているのかを確認することは治療のモチベーションに大きな影響を及ぼします。しっかりと自分の状態を確認することで健康管理をより正確に行うことができます。

まとめ

今回はPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)について解説していきました。自分の健康情報を自分で管理する。そんな当たり前なようでほとんどの人ができていないことを可能にするシステムがPHRです。健康記録を適切に管理してしっかり活用することで、自分の健康を守りましょう。

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